MECHATROLINK-Ⅱとは
0.25msから8msの伝送周期をサポートし、最大30ノードを接続できるバス接続ネットワークです。全てのスレーブ局において完全同期を実現することができます。またモーション制御を得意とするネットワークですが、同一回線上にリモートI/Oも接続可能です。
特長
- 伝送速度10Mbps、伝送周期250μsからの高速通信を行います。
- C1マスタ局に最大30局のスレーブを接続可能です。
- C2マスタ局というサポートツール類を接続可能です。
*:ネットワークケーブルの両端には、終端抵抗を接続します。■は終端抵抗を表します。
- 伝送周期は接続局数、伝送データ量で最適値を選択できます(0.25ms~8ms)。
- 通信ASICでデータのCRCチェック制御などを行うため、信頼性の高い伝送を行います。
- マスタからのコマンドと、スレーブからのレスポンスを交互に行うことで、確実な通信を行います。
- リピータを使用することで、最大100mまでケーブルを延長することができます。
(注)1:30局接続する場合は、それぞれを30m以下にします。
2:以下の場合もリピータを使用します。
・スレーブ局数が16局でかつネットワーク総距離が30mを超える場合
・スレーブ局数が17局以上の場合
スレーブ局の最大接続局数
1局あたりのデータ量として17バイトと32バイトの通信が可能です。この伝送バイト数、および伝送周期によって、接続可能な最大スレーブ局数は以下の通りとなります。
伝送周期 (msec) |
伝送バイト数による接続局数 | |
---|---|---|
17byte | 32byte | |
0.25 | 2 | 1 |
0.5 | 7 | 4 |
1.0 | 15 | 9 |
1.5 | 23 | 15 |
2.0 | 30 | 21 |
2.5 | 30 | 26 |
3.0 | 30 | 30 |
3.5 | 30 | 30 |
4.0 | 30 | 30 |
4.5 | 30 | 30 |
5.0 | 30 | 30 |
5.5 | 30 | 30 |
6.0 | 30 | 30 |
6.5 | 30 | 30 |
7.0 | 30 | 30 |
7.5 | 30 | 30 |
8.0 | 30 | 30 |
(注)1:上表は通信仕様としての最大スレーブ局数です。各マスタ機器がサポートする最大スレーブ局数が上表の局数以下になるマスタ機器もあります。
2:リトライなし、C2マスタなし。
ハードウェア
通信用ASIC
マスタ専用、マスタ/スレーブ兼用、スレーブ専用の3種類があります。スレーブ専用ASICは小形、低コストでスレーブ開発を容易にします。
マスタ/スレーブ兼用:
JL-080B (5V)
マスタ専用:
JL-098B (3.3V)
スレーブ専用:
JL-052C (3.3V)
14mm□